1 BPMツールとSOA部品
BPMツールとSOAによって作られた部品により,プログラマーをほとんど介さず業務担当者がシステムを構築できれば、開発効率は飛躍的に向上します。当然、開発費用も削減できます。
新契約の業務を、業務プロセスの流れはBPMツールで行い機能部分はSOAの部品で行うという開発方法で、どの程度の開発効率の向上がはかれるのでしょうか?保険の新契約のシステムでバリデーション(項目チェックなど)の部品を作成した場合どのくらいの作業がなくなるか実験してみました。
2 BPMとSOAの機能分担
BPMの標準的な機能と、BPMの付加機能、SOAの部品で行う機能の機能分担を明らかにします。
①プロセス管理機能(プロセスメーカーの標準機能)※業務担当者が中心
プロセスに従い実行させていく機能です。入力、バリデーション、不備管理、不備訂正というように各プロセスを実行させていきます。
プロセスのログ(開始時間や終了時間)を取りますので後で処理の分析ができます。
②入力機能(プロセスメーカーの標準機能)※業務担当者が中心
入力画面の定義、入力データベースの定義に関しては簡易な画面定義の作成をツールとして提供します。
入力画面の定義にしたがい入力データベースは定義されます。入力定義をきちんとしたフォーマットにしたい場合はHMTLを訂正するだけで対応できます。
③帳票出力(プロセスメーカーの標準機能、外部機能)※業務担当者及びシステム担当者
PDFにして帳票は出力されます。しかしながら、単票に関しても一覧表は必要となるので、CSVあるいはEXECLでファイル出力を行い、外部の帳票作成ツールを持ちながら帳票作成を行います。
④既存ファイル/既存データベースの接続(プロセスメーカーに追加機能)※システム担当者
プロセスメーカーには既存ファイルや既存データバースとのインターフェースを取るための標準的なインターフェース手順が提供されています。
契約管理データベースを参照するときには、標準的なインターフェースをシステムに作成してもらいそれを利用します。新契約の不備管理ファイルに関してもインターフェスを作成して利用しています。
⑤SOA部品の呼び出し(TRIGERに指定。指定方法はテンプレート)※業務担当者及びシステム担当者
どのSOA部品を呼び出すかは、TRIGERにて指定します。指定方法はテンプレートになっているので、どこをどのように変更すればよいかは簡単に指定できます。
⑥バリデーションの指定※業務担当者
どの項目に対してどのようなチェックを行うかを指定します。指定方法はプロセスメーカーのオンライン画面より行います。
指定された内容に従いバリデーションのシステムが処理を行います。(バリデーション・システムは設計段階です。)
このようにシステムの開発にたよるところと、業務担当者が指定するところがあります。プロセス管理、入力機能、バリデーションの指定など主要な業務に関する作業は業務担当者が行いますが、システム担当者は業務を支援するという作業となります。
3 開発効率
(1)仕様書
プログラマーが業務を理解する為の仕様書は不要になります。今までの仕様書の多くはプラグラマーが間違えない為の仕様書作りでした。
業務担当者が自分でシステムを構築すれば、プログラマーに処理内容を伝える伝言ゲーム的な仕様書は不要になり、業務担当者が必要となる仕様書レベルだけ必要になります。
今回の保険の新契約の開発作業に必要となった仕様書は
①プロセスレベルでの事務処理概要
②項目チェック内容を明確にしたINPUT定義書
③帳票レイアウト
④テスト記述
仕様書レベルでは、約80%の削減になります。
(2)プログラム
今回開発予定のバリデーションプログラム、不備管理プログラムに関しては部品として供給していきますので、開発は必要ありません。
帳票のみユーザーにより異なるのでこの部分の開発が必要になりますプログラムレベルでは、約90%の削減になります
(3)システム開発全体では
業務分析、業務プロセスの設計、データベース設計、IO設計は残ります。各業務担当者の権限の割り当てに関しては、プロセスメーカーの中で指定ができます。
セキュリティ関連に関しては各会社固有のシステムで対応することになりますので作業としては入れてありませんシステム開発全体では、業務分析、業務設計、業務レベルでのテスト部分は残ります従来のシステム開発で大部分を占めていた製造工程の80%ぐらいはなくなりそうです。
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